相生学院高校を卒業した逸崎獅王(いつさき・しおん)くんが、アメリカ・テネシー州の名門University of Tennessee(テネシー大学)へのフルスカラ―シップでの進学を決定しました!全額奨学金という最高の形での進学は、彼の実力が世界で認められた証であり、新たなステージでの挑戦が始まります。
全日本ジュニア王者がテネシー大学へ
逸崎くんは2024年の全日本ジュニア18歳以下シングルスのチャンピオンであり、日本のジュニアテニス界を代表する選手の一人です。その実力は国内にとどまらず、多くのアメリカの大学からも注目を集めました。数多くのオファーの中から彼が選んだのは、全米屈指の名門校テネシー大学。その決断には、今年2月に行ったオフィシャルビジットが大きく影響しました。
実際にキャンパスを訪れた際、最先端のトレーニング施設、全米トップレベルの競争環境、そしてチームの雰囲気を肌で感じた逸崎くんは、「ここなら間違いなく成長できる」と確信し、進学を決意しました。
逸崎くんのテネシー大学進学には、もう一つの大きな意味があります。実は、同じ**相生学院高校の先輩である三井駿介(みつい・しゅんすけ)**くんが現在テネシー大学のテニス部で活躍しており、ちょうど入れ替わるタイミングで逸崎くんがチームに加わります。三井くんは、これまでチームの一員として大きな存在感を示しており、日本人選手としての確固たる基盤を築いてきました。その後を引き継ぐ形で逸崎くんが加わることで、テネシー大学テニス部における日本人選手の存在感がさらに強まることが期待されます。
テネシー大学(University of Tennessee, Knoxville) は、1794年創立のアメリカ南部を代表する名門州立大学で、ビジネス、工学、生命科学、スポーツマネジメントなどの分野で全米トップレベルの評価を受けています。実践的な学びを重視したカリキュラムと、少人数制のクラスにより、学生一人ひとりがしっかりと学問を深めることができる環境が整っています。
スポーツ面でも、テネシー大学は全米屈指の強豪校です。大学のスポーツチーム**Tennessee Volunteers(テネシー・ボランティアーズ)**は、NCAAディビジョンIに所属し、アメリカンフットボールやバスケットボール、野球などで全米トップクラスの実績を誇ります。テニス部もその一つで、NCAAチャンピオンシップへの出場経験を持つ、エリートチームの一つです。
逸崎くんがテネシー大学を選んだ理由の一つが、Chris Woodruff(クリス・ウッドラフ)ヘッドコーチの存在です。彼は知る人ぞ知る名選手であり、1997年にはATPマスターズ1000(カナダ・オープン)で優勝し、同年に世界ランキング29位を記録しました。また、**1999年のニューポート(テニス殿堂選手権)**でもタイトルを獲得するなど、世界のトップで活躍した実績を持っています。
2000年には、アメリカ代表としてデビスカップに出場し、ウエイン・ブラックに勝利してチームを勝利へ導く活躍を見せました。また、同年の全豪オープンでは準々決勝に進出し、あのピート・サンプラスと対戦するなど、華々しいキャリアを築きました。
引退後は指導者としての道を歩み、テネシー大学のテニスプログラムを全米トップレベルへと引き上げた名将です。世界で戦った経験を持つウッドラフコーチのもとで学ぶことは、逸崎くんにとって間違いなく大きな財産となるでしょう。
テネシー大学があるノックスビル(Knoxville)は、テネシー州の東部に位置し、自然豊かで住みやすい都市です。全米でも治安が良いエリアの一つとされ、学生が安心して生活しながら学業やスポーツに集中できる環境が整っています。また、大学は国際的な学生の受け入れにも積極的で、世界中から集まる仲間とともに切磋琢磨することができます。
昨年の全日本ジュニア王者として日本テニス界を牽引してきた逸崎獅王くん。彼の新たな挑戦が、この名門大学でどのような結果を生み出すのか、今からとても楽しみです。日本を代表するジュニアチャンピオンが、テネシー大学でさらなる飛躍を遂げることを期待しています! 以下、逸崎くんからのコメント
オフィシャルビジットで、 実際に自分の目でキャンパスやチームの練習を見る事が出来ました。 チームの雰囲気がすごく良くて、みんなハードなトレーニングを楽しみながら 取り組む姿を見て、自分に合っている、将来プロになる前にここで強くなりたいと思い決断しました! ひと足早く6月からサマープログラムに参加し、英語や生活に慣れるのと同時に レベルの高い環境でトレーニングを行い、グランドスラムジュニアで活躍できるように頑張ります! 馬場さんには他校との交渉を含め、大変お世話になり ありがとうございました。
テネシー大学での活躍を、心から応援しています!🎾🔥

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